何の能も無い人に、噂話好きが多い理由

小人閑居して不善をなす
このことわざが全てを説明している。
小人物が暇を持て余すと、とかく悪事に走りやすいということ。
噂話など情報の真偽は怪しく捏造や、脚色がかったものであることが多い。
大体がゴシップや程度の低い話と相場が決まっている。そんな話を好んでするのは、
何の能も無い人にとって簡単に出来て、「何かをやっている」という自己満足を
得られるからだ。

噂話は、ただ受け身で得た情報を垂れ流すだけで、それに自分の好き嫌いの感情を
加えるだけの行い。単なる噂話はまだ良いが、そこに人の中傷や無視できないデマが
”注入”されると俗悪な行いと言える。

節度ある人は噂話のさじ加減を知っているが、集団生活に馴れない人や、社会性の低い
人は、何の能も無い自分のコンプレックスを噂話で紛らわす。あまつさえ、人をこきおろして
自分が偉くなったかのような陶酔に浸ったりする。

何の能も無い人は、噂話で人を攻撃して憂さを晴らすのは、自分に何の能も無い現実から
目を反らしたいからである。噂話も良識によって話題を選ぶことが、心ある人の態度であろう。