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読書ご紹介その374・・・「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」(NHKスペシャル取材班編著) [読書]

サブタイトルは、メディアと民衆・指導者編。
戦後70年。日本はどのようにして戦争へ向かってしまったのか興味が有った。
本書は、外交面、社会史面、国際情勢面等々、様々な角度から戦争に向かった背景を
展開している。

日米開戦は、ギリギリまで戦争回避しようとしていた事実。米国側もドイツとの戦争を
重視し、両面戦争を嫌い日本と戦うつもりはなかったこと。石油禁輸措置は日本を読み違えた。
日本は1920年代むしろ親米だった。

読み進めていくと意外な事実を知らされる。メディアが戦争を煽った背景も興味深い。
最初は満州事変や国連脱退に反対の論調だったマスメディアが、軍に上手く取り込まれて
軍の宣伝媒体と変容していった経緯は、今の日本でも有りそうな話で怖い。

戦争へと向かった当時の日本を冷静に分析している一冊。是非読んで頂きたい。
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