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米国務長官「中国と冷戦望まず」 外交・安保対話で [今日の日経記事から]


米中両政府は9日、閣僚級の第2回外交・安全保障対話をワシントンで開いた。会合後の記者会見で、ポンペオ国務長官は「米国は中国との冷戦や封じ込め政策をめざしているわけではない」と述べ、中国の魏鳳和国務委員兼国防相も「覇権を求める意図はない」と表明した。ただ、南シナ海や台湾、人権問題などを巡って改めて対立が鮮明になった。

米中外交・安保対話の開催は1年5カ月ぶり。10月に開催を予定していたが、両国関係の緊張の高まりで見送りになっていた。

通商面から波及した安保分野での緊張緩和を探るとともに、11月末にアルゼンチンで開催を調整している米中首脳会談に向けた地ならしの意味合いがある。

米側は会合で、中国による南シナ海の軍事拠点化に懸念を伝え、国際法にのっとって解決に努めるよう改めて要求。中国が台湾と国交のある国々に断交を迫っていることにも憂慮を伝えた。中国の新疆ウイグル自治区で少数民族のウイグル族が中国当局によって不当に拘束されていることへの懸念も表明した。

これに対し中国側は、南シナ海での施設建設は軍事目的ではないとしたうえで「米国は空母を送るのはやめるべきだ」(楊潔篪政治局員)と米国の「航行の自由」作戦を批判した。

台湾について「領土の一体性が脅威にさらされれば、どんな犠牲でも払う」(魏国防相)などと警告したほか、ウイグルの人権問題も「中国の内政問題で、外国は干渉すべきではない」(楊氏)とけん制した。貿易問題については「相互に受け入れ可能な解決策を探る」(楊氏)としたが、具体的な道筋をみいだせたわけではない。

会合ではトランプ大統領が破棄を表明した米ロ間の中距離核戦力(INF)廃棄条約も議題になったとみられるが、ポンペオ氏は「詳細に話したわけではない」と説明。米側は北朝鮮への国連安全保障理事会の制裁の着実な履行を求めるとともに、対イラン制裁でイランからの原油の輸入をゼロにするよう求めた。

これに関連し、マティス米国防長官は魏国防相との会談で、全ての海軍勢力が国際規範に沿って安全に運航する重要性を指摘した。9月末に南シナ海で中国艦船が米艦船に異常接近したことが念頭にある。

中国国防省によると、魏氏は「偶発的な衝突を防ぐ方法を探るべきだ」と主張した。


米国務長官はトランプほど無著な人物ではないようだ。
両国の関係の緊張がこれ以上深刻にならないことを願う。

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