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徐庶の奇妙な冒険 [三国志]

三国志演義には多くの人物が登場する。「もっと活躍が見たかった」そんな思いをさせる
人物が数多にいる。徐庶はその一人。

徐庶。字は元直。彼は三国志演義では、一足早く諸葛亮より先に劉備に仕えている。
機略により曹操方の大軍を退けている。後に同じようなことを行った諸葛亮の
”プロット”のような活躍を見せている。その彼は母を人質に取られて、泣く泣く
劉備の元を離れ、劉備のもとを去ったことを怒った母に自殺されてしまう。

なんともやるせない三国志演義の徐庶。彼は諸葛亮の登場とともに物語から消えてしまう。
正史の彼はどうだったのだろう?

劉備に仕えて有能ぶりを認められたが、曹操の南下の際に劉備のもとを離れている。

次に名前が出てくるのは、諸葛亮の北伐の時期まで時間が飛ぶ。
諸葛亮は北伐を行なった際、徐庶と石韜の官職を聞き知って各々の才能に不充分と思い、「魏は取り分け人物が多いのだろうか。どうしてあの二人は用いられないのだろうか」と嘆いたという。

演義でこの話を採用しなかったのは、劉備の元を離れて曹操の配下になった徐庶を
”悲劇のヒーロー”としたかった心づもりからではないだろうか。
出世しなかった理由づけとして、劉備との別れの際に「曹操のためには一計も授けない」
と能力の封印を宣言させている。「もったいないな」それが読んでいたときの感想だ。

演義で諸葛亮の孤軍奮闘ぶりを読んでいると、徐庶が蜀にいれば、諸葛亮の心労が緩和できたの
ではないかと思い残念でならない。
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