英国境問題「解決策30日以内に」 独首相 首脳会談、EU離脱巡り要求 [今日の日経記事から]
メルケル独首相は21日、ベルリンを訪問したジョンソン英首相と会談した。英国の欧州連合(EU)離脱で懸案のアイルランド国境問題を巡り、英国側が30日以内に解決案を示すように要求した。ジョンソン氏は国境問題が解決しなければ英国が関税同盟にとどまる現在の協定案の修正を強く求めていた。英国が自ら問題を解決するようボールを投げ返した格好だ。
共同記者会見でジョンソン氏は「我々は(離脱協定案から)安全策(バックストップ)を取り除く必要がある」と改めて強調した。
これに対してメルケル氏は、そもそも妙案が見つかれば安全策は不要になると強調した。「30日以内にそれを見つけることは可能」との認識を示し、「まずは英国の提案を聞きたい」と具体案を要求した。
英国のEU離脱で最大の懸案が、離脱後もアイルランドと英国領の北アイルランドの間に厳格な国境管理を復活させない方法をどう見つけるかだ。北アイルランドは長く紛争が続いた歴史があるだけに、国境管理を復活させないという点で、英国とEUの思惑は一致している。
ただ、国境管理を復活させずに英国からEUへの人やモノの抜け道を防ぐことは至難の業だ。具体策が見つからない場合、英国はEUの関税同盟にとどまり続けるという安全策が離脱協定案に盛り込まれており、ジョンソン氏が猛反発していた。
ジョンソン氏は会見の間、メルケル氏の発言を歓迎するようなそぶりを見せたが、難題を自ら背負い込んだともいえる。IT(情報技術)などを利用した新たな国境管理を検討しているもようだが、EU側が納得するかは予断を許さない。解決策が見つからず、10月末に「合意なし離脱」を迎えるリスクは依然として高い。
会見ではさらに、日米欧の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の枠組みにロシアを復帰させることについて、メルケル氏とジョンソン氏がそろって時期尚早との認識を示した。ウクライナ問題などで進展がみられないためだ。トランプ米大統領は20日、「ロシアを入れるのがより適切だ。G8にすべきだ」と語っていた。
7月に首相に就任したジョンソン氏にとって今回が初めての外遊で、22日にはパリでマクロン仏大統領と会談する。
【所感】
世界中問題だらけ・・・。
共同記者会見でジョンソン氏は「我々は(離脱協定案から)安全策(バックストップ)を取り除く必要がある」と改めて強調した。
これに対してメルケル氏は、そもそも妙案が見つかれば安全策は不要になると強調した。「30日以内にそれを見つけることは可能」との認識を示し、「まずは英国の提案を聞きたい」と具体案を要求した。
英国のEU離脱で最大の懸案が、離脱後もアイルランドと英国領の北アイルランドの間に厳格な国境管理を復活させない方法をどう見つけるかだ。北アイルランドは長く紛争が続いた歴史があるだけに、国境管理を復活させないという点で、英国とEUの思惑は一致している。
ただ、国境管理を復活させずに英国からEUへの人やモノの抜け道を防ぐことは至難の業だ。具体策が見つからない場合、英国はEUの関税同盟にとどまり続けるという安全策が離脱協定案に盛り込まれており、ジョンソン氏が猛反発していた。
ジョンソン氏は会見の間、メルケル氏の発言を歓迎するようなそぶりを見せたが、難題を自ら背負い込んだともいえる。IT(情報技術)などを利用した新たな国境管理を検討しているもようだが、EU側が納得するかは予断を許さない。解決策が見つからず、10月末に「合意なし離脱」を迎えるリスクは依然として高い。
会見ではさらに、日米欧の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の枠組みにロシアを復帰させることについて、メルケル氏とジョンソン氏がそろって時期尚早との認識を示した。ウクライナ問題などで進展がみられないためだ。トランプ米大統領は20日、「ロシアを入れるのがより適切だ。G8にすべきだ」と語っていた。
7月に首相に就任したジョンソン氏にとって今回が初めての外遊で、22日にはパリでマクロン仏大統領と会談する。
【所感】
世界中問題だらけ・・・。
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