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部屋探しから入居まで数日 月決め賃貸、短期ならお得 [今日の日経記事から]

進学や就職・転勤のシーズンを迎え、新生活の準備を進めている人は多いだろう。人手不足の深刻化による引っ越し難などもあり、単身生活者には家具・家電付きで身軽に入居できる短期賃貸住宅が注目されている。1カ月から借りられる月決めマンションは増加傾向にあり、一定期間までは通常2年の契約で物件を借りるよりも安く住めるケースが多い。

■敷金・礼金、仲介手数料かからず

「部屋を探し始めて入居まで数日で済むのが決め手になった。衣服だけを持ち込んですぐに生活が始められるのは便利」。ある30歳代の男性はこう話す。利用しているのはインドの格安ホテル運営会社傘下のオヨテクノロジーアンドホスピタリティジャパン(東京・千代田)が2019年3月に始めた個人向けの短期賃貸住宅サービス「オヨライフ」だ。

同サービスはスマートフォンで、部屋探しから入居契約や支払いの手続きまでを一貫して提供するサービス。主に首都圏で物件を展開中だ。ベッド、テレビや冷蔵庫などは原則として部屋に備え付けられている。敷金・礼金や仲介手数料はかからず、電気代や水道代といった公共料金も家賃に含まれる。支払いはクレジットカード決済だ。

■初期費用の差大きく

こうした月決めの短期賃貸住宅サービスは一般に、運営会社が物件所有者や管理会社からマンションなど集合住宅の居室を借り上げる。そのうえで家具や家電を備え、自社サイトを通じて個人向けに転貸(サブリース)する。


不動産仲介会社を通じて物件所有者と結ぶ、通常2年の普通賃貸借契約と何が違うのか。

普通賃貸借契約の場合、最近は不動産情報サイトで物件を探すところから始めるのが一般的だろう。気に入った部屋があれば、それを管理している不動産会社の店舗に行き、下見をして、納得すれば法定の重要事項について説明を受け、契約書を交わす。このプロセスは数日ではまず終わらない。

その後は引っ越し業者の手配も必要になる。料金が高くなっているだけでなく、希望日に引き受けてもらえないことも珍しくない。

入居に際して必要となる初期費用の面でも差が大きい。普通賃貸借契約では通常、敷金・礼金や仲介手数料が家賃の2カ月分前後はかかる。そのほかに、火災保険の加入や家財道具を買いそろえる費用もそれなりにかさむ。

■1年未満なら割安

一方、短期賃貸住宅サービスの場合、予約手数料や清掃費などを事前に支払うだけのことが多い。手続き面では相当に負担が軽い。

ただ、1カ月の家賃を比べると公共料金分などが含まれる月決めの方が当然、割高となる。実例をみよう。3月上旬にオヨライフが募集していた東京都内の物件を探すと、東武東上線ときわ台駅から徒歩9分で、2006年完成の鉄筋コンクリート造り5階建てアパート。2階の1Kタイプで月10万1000円とあった。不動産情報サイト「ライフルホームズ」によると、同駅周辺のワンルーム、1K、1DKの普通賃貸借物件の家賃相場は約7万円だった。



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