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輸出低迷、生産に波及 鉱工業生産1月3.7%低下 [今日の日経記事から]

中国など世界経済の成長鈍化で日本企業の輸出が振るわない中、企業の生産にも影響が出始めている。経済産業省が28日発表した1月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み、速報値)は前月比3.7%低下し、基調判断を「足踏みをしている」に下方修正。中国向け輸出が低迷する電子部品やロボットなどが下押しした。1~3月も前期比マイナスを予測。民間シンクタンクでは景気回復局面の継続を疑う声も出ている。

1月の鉱工業生産指数は前月比3.7%低下の100.8。低下は3カ月連続だ。QUICKがまとめた民間予測の中心値(2.5%低下)を大幅に下回った。基調判断は「緩やかな持ち直し」を「足踏みをしている」に変更した。

業種別では15業種中、12業種が前月比マイナスとなるなど、軒並み減産となった。下げが目立つのは中国向けの出荷を見込んできた製品だ。産業ロボットなどの生産用機械は9.8%低下。電子部品デバイスも8.4%の低下だ。大和証券の岩下真理氏は「中国経済の減速の影響が色濃く出ている」と分析する。

自動車も8.6%の大幅なマイナス。SUBARU(スバル)が群馬製作所(群馬県太田市)の稼働を停止した影響が出たもよう。年始に工場稼働日数を例年より少なくしたメーカーがあったことも影響した。

一方、1~3月でみても、減産になる公算が大きい。メーカーの先行き予測をまとめた製造工業生産予測調査によると、2月は5.0%の上昇、3月は1.6%の低下を見込む。これを1月の実績値に当てはめると、1~3月は前期比1%台半ばの低下と、2四半期ぶりのマイナスになる。


民間シンクタンクの間では、さらに大幅な減産を予測する向きが多い。生産指数が企業の生産計画からどれほど外れたかを示す「実現率」は、ここ数カ月マイナスへの乖離(かいり)が大きい。1月はマイナス4.5%になるなど、企業が下方修正を迫られているとみている。


経産省がこうした予測誤差の加工を施した試算値では、2月は前月比0.4%上昇にとどまる。3月の数字次第だが、1~3月は「4%程度のマイナスとなる」(みずほ証券の末広徹氏)との見方がある。東日本大震災直後の11年4~6月(4.1%低下)を超えて、リーマン・ショックの金融危機直後の09年1~3月(20.5%低下)以来の落ち込みもあり得るという。


内閣府が毎月算出・公表し景気の方向感を暫定的に示す景気動向指数(CI)では、生産が占める要素が大きい。エコノミストの間では1月の同指数を大幅に下押しするとの見方が多い。18年12月は、景気の現状を示す一致指数が前月比で2カ月連続の低下となった。


茂木敏充経済財政・再生相は1月の月例経済報告で「今回の景気回復期間が(19年1月で)戦後最長になったとみられる」と言及した。ただマイナスの推移が続けば「既に景気の『山』をつけ後退局面に入っている可能性も浮上する」(第一生命経済研究所の新家義貴氏)との見方が強まる。

【所感】
米中貿易戦争のダメージがじわじわと効いているようだ。
解決を祈るしかない。

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