あしたのジョー２で好きなオリジナルエピソード・・・。

アニメの「あしたのジョー２」は所々にオリジナルエピソードが含まれていて、そのことについては
賛否両論です。私は肯定派。私が好きエピソードの話の一つがウルフ金串の話。
ゴロマキ権藤との乱闘で打ちのめされていたところをジョーに助けられたウルフと
ジョーが再会。ウルフは狭く小さいボクシングジムに誘います。改心して、そこでトレーナーをして
いると語るウルフ（実は嘘なのですが）。ジムの会長が借金をしていて、返せないとジムが
人手に渡ることをジョーに話します。「いくらだ？」とウルフに尋ねるジョー。３０万円だと答える
ウルフに東洋チャンピオンになり、テレビ局もバックにつけた時期のジョーは嬉しそうに
協力を約束します。丹下ジムに帰りジョーはおっちゃんに３０万円くらい有るだろうと迫り、
おっちゃんは「誰だよ？おまえに金を貸してくれなんて言うのは？」と質問します。
「友達だよ。昔のな」嬉しそうに答えるジョー。顎を砕きボクシング生命を終わらせてしまった
相手の力になれることをジョーは素直に喜んでいるのが伝わる表情。ジョーは３０万円を
ウルフに渡します。感謝するウルフ。嬉しそうに立ち去るジョー。そのジョーをすまなそうな
表情で見送り消え去るウルフ。
ウルフはジョーに金を返さず消え去ります。ウルフが金を返せなくても、いつ返してくれても
いい金だと伝えるためにウルフがトレーナーをしているというジムにジョーが向かうと・・・。
ウルフのトレーナー話は嘘だとわかります。そして、会長の娘、実はウルフと一度婚約して、
結局話がなくなった女性が、前にも何度も人から金をだまし取ったことを語り、自分が返すと
言います。そして、ウルフがいつか立ち直ることを信じているとも。ジョーは「俺もあんたと
同じようにウルフがいつか必ず返しにくると信じる」と女性の申し出を断ります。
このストーリーは、数話飛び越えて、ホセ戦前日、お金を返しに来るウルフという話に
繋がり、「大事な試合の前の日は良く眠れない。力石のとき。カーロスのとき。ウルフよ。
おまえの時もだよ」とジョーが語り、ウルフが感動して「嘘でも嬉しいよ。」と答えるところが
感動します。出崎演出はなかなかジョーファンの心をくすぐります。
長文失礼。