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蜀滅亡後の呉は惨め [三国志]

蜀滅亡後の呉。さぞ希望の無い国だっただろう。大体、蜀滅亡に当たり、仇敵に降伏するくらいならば
と、呉に帰順する名の有る人物がいくらか居ても良さそうなものだが、そのような者はいなかった。
反対に、羅憲のごとく、「蜀の窮地を見殺しにするお前たちに・・・」と恨まれる始末。
もっとも、呉は打算で蜀を見殺しにしたわけではない。国力、呉を取り巻く情勢がとても他国を
助ける余裕など無かったのだろう。
呉は蜀が有ったころは、国力衰えたとはいえまだ同盟国が存在しているという、心のよりどころが
有ったのではないか。大国魏そして、その後の晋を相手に、いよいよ(征伐される国は自国だけ
というのは、なかなか惨めで恐れおののく状態ではなかっただろうか。
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