”きれいごと”も人生には大事。

”きれいごと”その言葉には揶揄の響きが有る。体裁を取り繕う。
悪事を誤魔化す。そのようなよこしまなものを感じる。

本当にきれいな行い、非の打ちどころの無い行いしかしていない生き方をしている
人は、”きれいごと”のようなものを意図的に行動したり発言する必要は無いのだろう。
どこかしら、自分の行動が社会に貢献していることを実感できないときに、
”理論武装”のために、回りまわって良いことをしていると理由づけたり、あるいは、
後ろめたいことをしているお詫びに、良い行いを意識して行い、罪悪感を減らす。

私は”きれいごと”も人生には大事であると思う。自分自身を今一度見つめなおして、
その行動をチェックする。良いことをしている自信の無い行動も、自分の中で斟酌して、
正しいことが出来ていると納得する。あるいは、正当な行いを日常の中で出来ていない
面を別の行動により補う。それもまた正解に近い生き方ではないか。

もちろん、”きれいごと”が自分の中でしか通用しないものであってはならないが、
より正しく、より良くいきるための方向性として、”きれいごと”を道しるべとすることは
人生に大事だろう。そのために大事であるのは、「正しいきれいごと」を導き出せる
思慮深さとそれを実践する行動力であるとも考える。