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共通テスト、緊張の始動 コロナ下で53万人受験 マスク義務、こまめに換気 [今日の日経記事から]

大学入試センター試験の後継となる初の大学入学共通テストが16日、全国各地の会場で始まった。約53万人が2日間の試験に臨む。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が11都府県に再発令される中での異例の受験シーズン。例年以上に体調管理に気を配ってきた受験生や家族は緊張した面持ちで本番を迎えた。
試験会場となった東京大の本郷キャンパス(東京・文京)では16日朝、マスク姿の受験生100人以上が英単語帳などを見返しながら午前8時の開門を待った。感染対策で密集状態になるのを避けるため、一定の間隔を空けて並び、例年応援に訪れる予備校関係者らの姿はなかった。

都内の私立高3年の女子生徒(18)は通学以外は自宅から外に出ず、予備校のオンライン授業で勉強を続けてきた。「コロナにかかって受けられなかったらどうしようと思う時もあった」と不安を打ち明けた。「(第1志望の)国立大に合格できるよう、全力を出し切りたい」と意気込んだ。

名古屋大の東山キャンパス(名古屋市)でも、参考書などを手にした大勢のマスク姿の受験生らが次々と会場へ足を運んだ。密を避けるため、「駅で友人と待ち合わせはしなかった」と語る受験生もいた。

感染対策として、試験会場では受験生の席は1メートルほど間隔を空け、教室は試験時間終了ごとに10分以上換気。受験生はマスク着用が義務で、入退室ごとにアルコール消毒液で手指を消毒する。

受験生をサポートする動きも広がっている。生活雑貨を扱う「ロフト」では、吉祥寺(東京都武蔵野市)など一部店舗の受験グッズの特設コーナーで、マスクによる眼鏡の曇りを抑える眼鏡ふきや手指の消毒もできるハンドクリーム、耳の痛くならないマスクなどを販売する。コロナ下で来客数が減少する中でも売れ行きは悪くないという。担当者は「感染対策をしながら勉強に集中できるようなグッズに注目が集まったようだ」と話す。

NPO法人、ひろしま感染症ネットワーク(広島市)はホームページで、受験生のための家庭内感染対策を説明する動画を公開した。家庭内に感染者がいることも想定し▽試験2週間前からは家族と一緒の食事は避ける▽受験生のリビングでの休憩時には他の家族はマスク着用――など、場面に応じた対策を紹介する。

動画を監修した広島大病院感染症科の大毛宏喜教授は「家庭内での対策法に困る家族も多い。動画を活用してもらい、受験生が安心して試験に挑める環境づくりにつなげてほしい」とする。

実際、受験生や家族らは例年以上に体調管理に気を配ってきた。東京都内の私立高校に通う男子生徒(18)は自由登校となった12月中旬から学校に通わず、自宅で共通テスト対策を続けた。コロナ対策のため「家族で相談し、リビングでの団らんは受験が終わるまでしないことを決めた」という。母親(41)は「子どもは一生に一度のつもりで臨んでいる。全員でサポートしたい」と力を込める。

共通テストは初日の16日は地理歴史と公民、国語、外国語、2日目の17日は理科と数学を行う。センター試験と同様、国公私立大866校が合否の判定や志願者を絞る2段階選抜に利用する予定だ。

コロナ対応として、今年は16、17日の本試験第1日程に加え、昨春の一斉休校で学習が遅れた現役生が出願時に選べるよう、30、31日に第2日程を設けた。第2日程は感染者など向けの追試験にもなる。第2日程を受けられなかった受験者は特例追試験(2月13、14日)に回る。
【所感】
悪条件の中で試験に臨む受験生の健闘を祈りたい。
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