気心・・・。

気心というものはなかなか難しい。自分が気心を知っていると思って、相手は思っていない。もしくは、
その逆となると、気心を知っていると思っていた一方は落胆するだろう。
勝手に気心の知れた相手だと定義づけ、他の人には遠慮することをその人には遠慮しない。
それは遠慮されなかった当事者が気心を感じていなければ、不愉快な気持ちにさせる行為に
なってしまう。
気心のある相手。そう確信出来る仲と言える水準がよくわからない。飲んでお互いに馬鹿話を
して、しこりが残らないような間柄か。
とはいえ、気心を知っていると思う水準を高くすると、気心を知っている人が激減しそうで、それは
それで寂しい。少し、自分にストイックに考えるならば、気心を知っている相手だと思っても、
自分からは多少の遠慮というものをどこか脳裏に残して置くべきで、反対に気心を知っていると
思った相手が、自分に他の人と比べて遠慮の無い言動を示してくれたら、それはその人が
気心を知っていると思ってくれていると好意的に解釈するのが、自分にとって幸福な考え方と言えそうだ。
少し、無理気味な解釈であることは認めるが、対人関係を前向きにかつ常識的にするには
悪くない発想だと思っている。