名将は関羽だけ・・・。

関羽死後、劉備が孫権に復讐の戦を挑むと思うか？そんな議論が、魏国でなされたとき、
「蜀に名将は関羽だけだった。その関羽が死んだのだから、劉備は孫権が憎くても
兵を出せないだろう」そんな意見が多数有ったそうだ。蜀に名将は関羽だけ・・・。
この時点で生存している劉備配下の武将には、張飛がいる。馬超がいる。趙雲がいる。だが・・・。
張飛は猛将であっても、名将とは認定されていなかったのだろう。馬超も単なる反乱の主という
これまた、猛将に近い評価か。趙雲は三国志演義程、正史では目立った活躍をしていない。
魏に伝わる蜀の名将は関羽だけだったとしても、不思議ではないかもしれない。
ちなみに、三国志演義では、張昭が、生き残りの五虎将軍と諸葛亮の治世ぶりを脅威として
劉備軍の侵攻の懸念を孫権に語っている。
そして、正史は、蜀のこの時点では名将と言える黄権の進言を劉備は退け、劉備は大敗している。
関羽が名将かどうかの議論は別として、関羽亡き後は、少なくとも孫権の軍に打撃を与えるような
名将は劉備配下にいなかったのかもしれない。