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読書ご紹介その311・・・「日本経済を壊す会計の呪縛」(大畑伊知郎氏著) [読書]

たまに、自分が何となく考えていたことを代弁してくれたかのような本に出会う。
この本もそんな一冊。
日本の社会がおかしくなり出したのは会計ビッグバンの頃からというのが、著者の
主張。そして、会計ビッグバンにより導入された、時価会計、減損会計こそ、
従来の「成長路線」経営から「利益(つまりは株価対策)路線」に変更させ、
それが”諸悪の根源”になっているとの論法。
私はこの意見に大いに賛成する。やたらと保守的であったり、不必要に会計処理を
神経質にさせた結果、赤字嫌い⇒費用削減⇒人件費削減⇒リストラと暗い日本への
転落の構図はわかりやすい。
なお、著者は今のアベノミクスも、もはや、設備投資よりも内部留保して赤字回避を
考える日本企業には、景気刺激策にはならないと否定的である。
読んでいて納得することの多い一冊です。
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