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読書ご紹介その405・・・「超訳韓非子善をなすために悪を知る」(中島孝志氏著) [読書]

韓非子のことをざっと紹介すると、
百家争鳴と呼ばれる中国思想史の全盛期に生まれた政治家。書中では分かり易い説話から
教訓を引き、徹底的に権力の扱い方とその保持について説いている。
韓非は性悪説を説く儒家の荀子に学んだといわれ、非違の行いを礼による徳化で矯正する
とした荀子の考えに対し、法によって抑えるべきだと主張した。
後年、諸葛亮が劉禅に勧めた書物の一つが韓非子のものであることは、見逃せない。

「そんな悪いことをするのはいけない」と禁ずるべきことを説く際の説教をもっと
高邁なものにしたのが韓非子の教えかもしれない。そして、それは現代にも十分通用する
教えであるものとして、本書は訳と事例を上手く織り交ぜている。
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