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姜維の失敗から学ぶ教訓 [三国志]

姜維の失敗は、功少なく罪多い、国力を衰えさせた過剰な軍事行動が目立つが、中でも
魏との国境、要害である防御態勢を”改悪”したことが最大の失敗。

北伐に失敗したうえ兵力に多数の犠牲を出した蜀は、兵の不足に陥らざるをえなかった。
姜維は苦肉の策で、漢中の要害に配置していた兵力を削り、”北伐要員”にすることを
提案。

その理由として、従来の防御は守るには十分だが、魏を警戒させてしまう。前衛の防御を
緩めて魏兵を国土に引き入れて、そこで魏を叩くのが上策であると進言した。
これが蜀の国防力を低下させ蜀滅亡の原因となる。

漢中の守備体制は魏延が漢中太守となった際に考案し、それが引き継がれたもの。
その防御体制は魏の侵攻を一度も許さないものだった。つまり、魏延の守備体型は
蜀でも評価され伝統のように守られ、それが国の防御になっていた。

姜維の失敗した点は?

現状の分析がしっかり出来ていなかった。
  ⇓
攻める兵力の増強に気を取られ優先すべき国を守るという優先順位を誤まった。
  ⇓
北伐を起こすことが目的になってしまっていた。

彼はもはや六十の年齢。焦りが冷静な判断を狂わせたのか、生来功を立てたがる性格だった
のか。守成が仇になることもあるが。守りを固めて様子をうかがうべき時もある。
武人の彼には守るだけを良しとしない熱い血が多過ぎたのかもしれない。惜しいかな。
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