晩年の猫

23年生きた我が家の猫。
２０歳を過ぎたあたりで、正直「いつ死んでもおかしくない」と不安だった。
できるだけ楽しい思いをさせてあげたいと思った。
猫はお風呂が嫌いだった。
だが、何故か晩年、風呂場に近づくようになった。
「一緒に来る？」抱えてあげて風呂のふたに乗せた。
湯気が猫に降り注ぐ。
気持ち良さそうだ。
満足そうな顔をした猫。
猫の晩年にはできるだけ楽しい思い出を作ってあげて欲しい。
もちろん、猫の安全に十分配慮しながら。