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日航機と海保機、羽田で衝突し炎上 日航側の379人全員脱出、海保5人死亡 [今日の日経記事から]

羽田空港で2日夕、日本航空機が着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突し炎上した。幼児8人を含む乗客367人と乗員12人の計379人は全員機体から脱出し、いずれも命に別条はない。海保機に搭乗していた職員6人のうち機長は脱出して負傷、ほかの5人が死亡した。運輸安全委員会が航空事故として調査を始めた。



2022年度の乗降客数が約5987万人に上り世界有数の規模を誇る羽田空港で、航空機同士が滑走路上で衝突するという異例の事故が起きた。炎上した日航機の乗客乗員の脱出が遅れれば、人的被害はさらに拡大する恐れがあった。

今後は事故原因の解明が焦点だ。国土交通省によると、海保機は誘導路から滑走路に進入した。空港の滑走路へ進入するには通常、管制官の許可が要る。

日航の青木紀将常務執行役員は2日の記者会見で「現状は着陸許可は出ていたと認識している」と説明した。海保は「関係機関と連携し原因究明に努める」とした。

事故原因を巡る運輸安全委の調査は、管制官と両機側の交信記録の解析が最大のカギを握る。警視庁も業務上過失致死傷容疑を視野に捜査する。

羽田空港は事故を受け4本ある全ての滑走路を一時閉鎖した。国土交通省は復旧を急ぎ、同日午後9時半に事故発生地点以外の3本の滑走路の使用を再開した。

事故は2日午後5時50分ごろC滑走路で起きた。札幌(新千歳)発―羽田行きのJAL516便が着陸し滑走路上を減速中、海保の航空機と衝突した。機体はエアバスA350型機で、衝突後に激しく炎上した。乗客乗員は脱出シューターを使い14人が負傷した。

事故は年始のUターンラッシュを直撃した。2日は全日本空輸(ANA)の国内線110便が欠航、国際線も7便が欠航し約2万4000人に影響が出た。日航もグループで国内線116便、国際線3便が欠航し約2万人に影響した。

C滑走路は安全確認に時間がかかるため、滑走路の使用再開のめどは立っていない。再開されるまでは羽田空港の発着回数に影響が及ぶとみられる。

岸田文雄首相は2日、事故で死亡した海保の職員5人について発言した。「被災地、被災者のために高い使命感、責任感を持って職に当たっていた職員であり大変残念だ」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。

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