読書ご紹介その３００・・・「東大柳川ゼミで経済と人生を学ぶ」（柳川範之氏著）

読んだ後に調べてわかったが、柳川氏は大検を合格して、慶応大学を通信教育課程
で卒業して東大の教授になった人物。
この本は、経済学の有名な用語、
１．サンクコスト２．機会費用３．オプション価値４．希少性
５．コンティンジェンシー・プラン６．情報の非対処性、７ダイナスティ・モデル
８．ポートフォリオ選択理論を章ごとに身近な例を用いながらわかりやすく説明している。
経済学の知識が無い方でもとっつきやすい内容である。
一番印象に残ったのは。７章のダイナスティ・モデル。老人が苗木を植えて嬉しそうに、
「将来、立派な木に育つ」と、「自分のいない未来」を思う話。人生はいつでもやり直せる。
どんな時でも新しい目標を追うことは出来るという著者の主張に繋がる。
理知的に経済学を通じて勇気を与えてくれる一冊。ちなみに、この本は、「元気と勇気が
湧いてくる経済の考え方」という２０１１年１１月に刊行された本が単行本化されたもの。
看板に偽りなし。そして、当時を反映して東日本大震災後の話題が頻繁に出ている。
お勧めの一冊です。