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上場企業、9年ぶり赤字 1~3月最終 [今日の日経記事から]

上場企業の2020年1~3月期決算がほぼ出そろい、最終損益の合計額は1兆4050億円の赤字となった。前年同期は5兆5120億円の黒字。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が停滞し、幅広い業種で経営環境が悪化。東日本大震災が起きた11年以来、四半期ベースでは9年ぶりの赤字に陥った。20年3月期通期の純利益は前の期比31%減り、2期連続で最終減益だった。

日本経済新聞社が8日までに発表を終えた3月期本決算の主要上場企業1667社(新興市場など除く)を集計した。

20年1~3月期の最終損益が前年同期比で悪化した社数は全体の6割強にあたる1064社。長引く米中貿易摩擦や19年秋の消費増税で企業業績への逆風が強まっていたところに、新型コロナの感染拡大を受けた生産や販売などの停止・縮小が追い打ちをかけた。売上高は5%減った。


20年3月期通期の純利益は23兆1091億円と前の期比31%減だった。アベノミクスが本格化する前の13年3月期(14兆円弱)に比べれば、なお規模は大きいが直近ピークの18年3月期を12兆円下回る。海外市場の変調で製造業の減益度合いが42%と、非製造業の21%よりもきつい。全体の売上高は2%減少した。


1~3月期の製造業の最終損益は6694億円の赤字(前年同期は2兆7857億円の黒字)となった。その前の19年10~12月期は3兆3204億円の黒字を計上していたが、短期間で状況が一変した。もっとも、製造業の損益悪化は18年10~12月期以来、6四半期連続。米中摩擦などでコロナ禍の前から緩やかな減速基調にあった。


製造業の業種別では17業種のうち15業種で悪化した。なかでもグローバル展開を主導する「自動車」や「電気機器」などの苦戦が鮮明だ。


自動車の1~3月期の最終損益は7376億円の赤字。前年同期(6651億円の黒字)と比べれば、採算悪化額は約1兆4000億円にのぼる。日産自動車が販売台数の減少や構造改革で大幅な最終赤字を計上するなど不振が目立った。


電気機器ではソニーが新型コロナの影響でテレビなどのエレクトロニクス事業を中心に需要が急減したほか、工場停止も打撃となった。パナソニックも自動車関連などが振るわなかった。資源安が響きJXTGホールディングスなど石油元売りの収益環境も悪化した。


前年同期に2兆7263億円の黒字を稼いだ非製造業も、7355億円の赤字となった。19業種中15業種で悪化した。


非製造業全体の利益を押し下げたのが「通信」に属するソフトバンクグループ。1~3月期の連結最終赤字(国際会計基準)は企業別で最大の1兆4381億円に達した。金融市場の混乱を受けて、運用する「ビジョン・ファンド」の損失が膨らんだ。外出自粛やインバウンド(訪日外国人)急減で、JR東日本など鉄道各社や空運が顕著な業績悪化に見舞われたのも今回の特徴だ。

【所感】
ここからどれだけまき返していけるか」

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感情は自分で選べるものだ。
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